債務者がドライバー(運転手)のケース
タクシー、トラック、バス、電車などの乗り物ががさまざまありますが、これらの運転手は親会社の所属であったり、個人経営であったりと雇用形態もさまざまあります。
ここでは、トラックとタクシーを取り上げましょう。
ドライバーになる方は、元サラリーマンなどで引退後に長い運転スキルを生かしてドライバーとして新たな人生を歩みたいという方もいらっしゃいます。
そのための運用基金として借金を重ねていくケースが多いそうです。
特に個人タクシーの人ですが、タクシードライバーというと、収入が日によって安定しないため融資をうけるための審査に通るのも大変難しいそうです。
債務整理に関しては、ドライバーが気を付けることは2点です。
まず1点は高速道路などで使うETCカードです。
こちらをクレジットカードと同期している場合は、債務整理でカードが停止させられるため、債務整理の対象にならないETCパーソナルカードに変更しておく必要があります。
ETCパーソナルカードは、保証金を預託することでクレジットカードがなくても作れるカードです。機能的にはETCカードにそん色ありません。
もう1点は、自己破産の際の車の差し押さえです。
残せる車は、ローンを払い終わっており資産価値が20万以下のもの。
ローンが払い終わっていなければ、資産価値が低くても差し押さえです。
ローンを払い終わっていても、資産価値が高ければ差し押さえ差し押さえとなります。
個人タクシー運転手にとって、車は商売道具にあたりますので、任意整理で進められるように交渉できるのが理想です。
また、差し押さえになった場合は、タクシーでもトラックでも変わりません。
債務整理のあと
ドライバーの資格は、運転免許と個人タクシーのための試験に合格することです。
個人でも雇用でも、信用情報機関に登録されたとことや、自己破産を理由に協会から営業許可を撤回されたり、解雇されることはありません。
資格と事故情報は関係ありませんので、これで解雇されれば不当解雇として訴えることもできます。
債務整理が始まる前に、ETCカードをETCパーソナルカードに変更しておくことも必要です。
車の場合は政務整理をやる前に資産価値を確かめられると良いですね。
通常債務整理を行う限り、職場に債務整理をしていることが分かってしまうことはないでしょう。