法律事務所と弁護士の選び方
ひとことに弁護士・法律事務所といっても、取り扱う法律問題は借金、離婚、雇用、近隣トラブル、交通事故など多岐に渡ります。
これが弁護士選びのポイントです。
病院を例に説明すると、総合病院には内科、外科、小児科、眼科、耳鼻科、精神科など複数の科があります。体の不調な箇所や、症状に合わせて科を選んで受診します。
眼科医に「子供が風邪を引きました」と診せにはいかないでしょう。
弁護士や法律事務所にも、事件ごとに専門分野や得意分野があるので債務整理を得意としているところを選びます。
債務整理は、裁判所が絡むものもあるため、返済期間も合わせると年単位の長期の契約になります。
借金をするに至った理由なども細かく説明することになるので、事務所や弁護士との相性も大切です。
初めに飛び込んだ事務所で決めてしまうのではなく、複数の事務所に相談してみましょう。
意見や雰囲気を比べて、評判と相性が良さそうな事務所に依頼することが理想です。
無料相談を活用する
何もわからないのですから、今後の方針について、どの債務整理なら進められるのか等無料相談を利用して聞いてみるといいかもしれないですね。
ます、電話やメールで無料相談を行っている法律事務所を探しましょう。
電話で無料相談
相手の声や雰囲気がわかり、直接やりとりするため、相談中に気になったことをすぐに質問できます。
ですが、あまり長い時間をかけられず、対応時間外だと利用できません。また、メモや録音をしなければ相談の記録が残りません。
1軒あたりにかかる時間は長くなります。
メールで無料相談
相手の雰囲気は分かりにくいですが、やりとりの記録が文章で残ります。
時間に囚われず利用できますが、気になったことをすぐ質問することはできず、やりとりそのものにも時間がかかります。
メールは書くのに時間がかかりますが、1軒あたりにかかる時間は短く、複数の事務所に一斉送信すれば各所で無料相談ができます。
自分の条件
もし、どうしても女性の弁護士にお願いしたい、事務所と自宅や勤め先の距離など、条件がある方はそのうえで相談先を決めましょう。
特に事務所の場所は軽視せずに選ぶことをおすすめします。
契約後、年単位で通うことなる可能性もありますが、あまりにも自宅や勤め先に近いところだと家族や職場に隠して債務整理をしたい方には向いていないでしょう。
仕事帰りに寄れるので、公共交通機関を利用して通勤されている方は、通勤途中の駅やバス停に近い法律事務所から選ぶのも良いですね。
法律事務所と弁護士を選んだら
電話や面談での相談は、時間が限られているため、事前に相談したい要点を具体的にまとめておきましょう。
借金問題の場合は、いつ、どこからいくら借りたのか、いつから約定通りに返済できていないのか、債務整理してどうしたい(任意整理で返済したい、返せないので破産したい)のかといった流れをまとめます。
面談となると、時間制で料金が変わるため、無料のメール相談で目安をつけ、電話で話してみて面談で依頼を決めて契約、という手順で進められるのが理想的です。