元金+利息・損害金で成り立つ
元金は借りた金額のことで、他にも元本、借入額、貸付金などの表し方があります。
債務整理では開示請求後に届く、債権調査書や計算書に記載されている各金額から、和解額を思案します。
また、キャッシングではなく、ショッピングやサービスなどの支払いにあてたお金の場合は税込みの支払い額が元金になります。
ですから、債務者側が提示している金額は、借りたお金+利息や手数料・損害金となります。
利息・利子について
利息と利子は同じ意味で、お金を借りるためにかかるお金です。
債務整理による利息については、「長年返済しているのに、利息分の金額だけで借金が一向に減らない」といった悩みを持つ方が多いです。
返しているのに減らない。つまり、利息は増えるものなのです。
1日いくら、ひと月でいくら、1年借りるといくら、と増えていくので借りている期間が長ければ長いほど基本的には高くなっていきます。
また、似たような言葉で、「金利」というものがあります。
これは、利息がいくらになるか計算するパーセンテージのことをさすので、金額のことでありません。
利息の割合が1年あたりいくらになるか、という計算になるので、「年率」とも言います。
損害金について
損害金は、損賠償金なので、何か非があった場合に支払うお金のことです。
債務整理に絡んでくるのは「遅延損害金」です。
最初にお金を借りる時、何日後までにいくら返済してくださいと返済期日(約定日)を設定しますよね。
ローンや、クレジットカードだとそれまでに口座にお金をいれておかないと、引き落としがされずお金を払えなかったということになりがちです。
直接ATMから振り込むのでも、期日に遅れるのは困ります。
そういう契約でお金を借りているのですから、これを違反したことになりますね。
ですから、期日通りに返済できないと「遅延損害金」が発生します。
遅延したことへの損害賠償金なので、遅延利息という表現もあります。
損害金も、日を追うごとに増えていき、また期日が過ぎているので督促状や届いたり、その返済日が即日に設定され、悪循環になります。